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シリコンバレーの法務記事紹介 - Apple 本社の企業内弁護士

Apple Watch も発売され、その時価総額が4月24日時点で実に7588億ドル(日本円で90兆円超)という天文学的な数字に達した Apple Inc. そんな Apple 本社の法務部の記事をみつけたので、ここにご紹介。その題名も、米国的に直球ズバリの How to Get a Job at AppleAppleに就職する方法)。。

記事はThe Recorder 編集部が California State Bar や LinkedIn の情報をもとに Apple 本社法務部を分析した結果とのことで、要約すると以下のとおり。

  • クパチーの Apple 本社法務部では、概ね200人の企業内弁護士がおり、2014年1月以降で3ダースあまりの弁護士を新規採用。60%が男性、40%が女性。幹部層も半分近くが女性。平均在籍期間は4.3年であるが、これはシリコンバレーのテクノロジー企業では珍しくない*1
  • 出身ロースクールは西海岸の学校が多いが、その他の地域も含め、数は約60ととても多様。筆頭は地元の Santa Clara University School of Law *2であり、26名。UC Berkeley、Stanford、Harvard、UC Hastings、UC Davis、George Washington University、NYU、Duke あたりが続く。
  • 前職は様々だが、比較的、法律事務所からの入社が多い印象。ひときわ目立つのがサンフランシスコを本拠とする Morrison & Foerster、続いて、Fenwick & West、Cooley とシリコンバレーのローファームが続く*3。インハウスからの転職ももちろんある。OracleSun MicrosystemsIntelMicrosoft といった大手IT企業出身者が多い。そして、FTC からの転職も。また、一定数のロースクール卒の新卒がいる模様。
  • ここ3年ほどで元Googleのプライバシー・カウンセルの率いる5人の弁護士によるプライバシー・チームを作り上げたほか、2名の元連邦検事の採用も。

*1:3年から4年という、株式ボーナスの付与・行使期間と対応しているとのこと。

*2:Santa Clara は、最新のU.S. News Best Law Schools 2016では94位。おそらく、日本ではそれほど知られていないロースクールだろうし、Apple以外の著名テクノロジー企業では必ずしも多くないかもしれない。リクルーティング会社によれば、すでにテクノロジー業界で働いている人たちが通学するに適した夜間のパートタイムプログラムがあるらしい。

*3:Apple 本社だけあって特許を始めとする知的財産権弁護士の採用が多いせいか、シリコンバレー最大手の Wilson Sonsini Goodrich & Rosati は意外にもさほど多くない。